2016.10.16
非破壊試験(衝撃弾性波強度推定試験)
非破壊試験(衝撃弾性波強度推定試験)
非破壊試験(衝撃弾性波強度推定試験)とは?
構造体コンクリートの弾性波速度測定方法の一つで、間隔および感振方向が固定された2個の加速度センサーを用いて衝撃弾性波の位相速度(伝播速度)を測定する方法です。
ここでは、コンクリート表面を伝播する疎密波(縦波)の速度を測定するため、加速度センサーを30cmの間隔で取り付けた取っ手状の測定器具を振動検出器と呼びます。
構造体コンクリートの弾性波速度測定方法はコンクリート表面に振動検出器を接触させ、その近傍をハンマーで軽く叩いて衝撃弾性波を発生させ、その弾性波が2点間を伝播する位相差(伝播時間)を測定するものです。
したがって、弾性波速度は2点間の距離(測定距離)を伝播時間で除すことにより求められます。
この方法により、一般に半無限体を伝播する縦波の速度(弾性波速度)が測定できます。
次に、測定された弾性波速度を強度推定式に代入することにより、圧縮強度が推定されます。
見積もりに必要な情報
構造物の形状、打設ロット数及び測定箇所数の省略有無、コンクリート配合の種類及び数量