皆様お久しぶりです。日本マーツブログ第5弾を書きます、U拂です!
先日はは3月の半ばだというのに東京は雪が降ってびっくりでした。
その後もなかなか安定しないみたいで、ちょっと心配になってきちゃいますね…。
しかし元気に動画を作っている私は暑さには負けません!(寒さには弱いです)
取り扱い動画のほうも4本ほど完成し、すでにyoutubeに上がっています!
ブログでの紹介はまだしていない製品もありますので、是非見てみてください!
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アネモマスター風速計6004型
山中式土壌硬度計 標準型
普通騒音計 NL-42EX
振動レベル計 VM-53A
そして、今回はマーツのレンタル商品。
「ポータブルpH計 HM-20P」について、
M尾先輩と勉強していきたいとおもいます!
M尾:今回は、このポータブルpH計HM-20Pをやってもらうんだけど、
これはただ取扱説明をすればいいってだけじゃないんだよね。
U拂:もしかして、噂に聞く「校正」ってやつでしょうか・・?
M尾:ビンゴ!
そう、校正。ポータブルpH計 HM-20Pは、使う前に校正が必要だから、
レンタルする際にお客様ご自身で校正をする必要があるんだよ。
U拂さんには、これも一緒に勉強してほしいんだ。
U拂:はい! 難しそうですけど頑張ります!
M尾:うん。そうだね。 じゃあまず前提だけど、校正ってなんだかわかる?
U拂:それは入社してすぐに調べました、基準を設ける って意味です!
M尾:うん、そんな感じ。
要は機械に、これがph7ですよ、とかってこの機械に教えてあげるんだね。
U拂:ふむふむ。
小学生の時にやった化学だと、中性はpH7だったと思うのですが、
校正ではやっぱり中間になるpH7を基準値にするんですか?
M尾:うーん、そうなんだけど、それだけじゃないね。
機械が、この液体はpH7.0だと認識できたとしても、
その状態で例えばpH5.0のものを測ったらどうなるかというと、
7.0はわかる。で、7.0より酸性なのもわかる。
要するに、リトマス紙と同じなわけだ。
酸性かアルカリ性かはわかるけど、
どれくらい強い酸性なのかの数値が正確にわからない状態。
だから、もう一つだけ基準点を与えて、
中性からこれくらい酸性だとどういう数値になるよっていうのを
教えてあげる必要があるね。
U拂:なるほど。それで具体的な数値を導き出すわけですね。
M尾:うん。まあこのまま話しててもピンとこないこと多いかもしれないから、
とりあえず本体をあけてみようか。
U拂:意外とハンディサイズですね。この透明な筒はガラスですか?
M尾:うん。そこがこのpH計の心臓部で、薄いガラスだから扱いには気を付けてね。
U拂:わかりました。
U拂:本体と、ガラスの筒。それとビーカーと液体が3つずつありますね。
U拂:液体はラベルで、校正に使う標準液が2つ、ガラスの筒に入れる液体がひとつ。
ビーカーは2つ標準液用ですね。 あとひとつのビーカーは・・測定溶液用ですか?
M尾:測定溶液を入れることにも使えるけど、
どっちかというと洗浄用の純水をいれることが多いと思うなぁ。
あと、ガラス管じゃなくて、電極って呼ぼうか、取扱説明書がそうだし。
U拂:電極ですか?pH計って電気でpHを測るんですか?
M尾:うーんそうだねぇ、電気というかイオンなんだけど、
ざっくり説明すると、
液体の中にはイオンっていうのが動いていて、イオンが電気をもってるのね。
ここではこの電気のことを電位(V)っていうんだけど、
そのイオンっていうのは原子とかと近しいもので、
液体によってこのイオンって変わってくるし、
イオンが変わればその電位もそれぞれ変わってくるのね。
だから、電極の内側の液体と、測定溶液をガラスの薄い膜で隔てると、
膜の内側と外側で、電位が変わるよね。
その電位の差を読み取って、演算してpHをだしてくれるのが、ガラス電極法で
ポータブルpH計HM-20Pだよ。
U拂:おお!すごい解かりやすい!ありがとうございます。
要は、電位をまず測るから、このガラス管を電極っていうんですね!
M尾:ざっくりだけどね。そんな感じ。
U拂:はい!
U拂:では仕組みが分かったところで、
ポータブルpH計HM-20Pの校正をやってみたいです!
ここまで説明していただければ、
何をするかもだいたいわかってくるのでやりやすいです!
M尾:よし、じゃあやってみようか。
まずは、電極の状態を確認するよ。
電極をみると、中に透明な液体が入ってて、
上の方に細長くて黄色い棒が入ってるよね。
U拂:はい。
M尾:ここで確認するのが
・中の液体が、標準の線よりも下回っていないか
・黄色い棒が、沈んでいないか
U拂:はい。今回は大丈夫みたいです。
中の液体が必要量入ってなければ補充するのはわかるのですが、
黄色い棒が沈む沈まないっていうのは、どういうことなんですか?
M尾:黄色い棒はね、中の液体の濃度がわかるんだよ。
もともと入っている液体は結構濃度が濃くて、黄色い棒が浮くんだけど、
そこに例えば他の液体が混入してしまったりしていたら、
中の液体の濃度が薄くなって、黄色い棒が沈んじゃうよね。
そしたら中の液体を取り換えなきゃいけなくなるんだ。
U拂:なるほど!わかりました。
M尾:じゃあ組み立てて、その次にビーカーに標準液と純水の用意、それからティッシュも用意しよう。
U拂:わかりました!
M尾:じゃあ一回電源を入れてみようか。
U拂:はい。
M尾:さっきちょっと詳しい話したから、せっかくだしひとつU拂さんに中学の問題。
水を温めています。熱ってなんで起こるんだっけ?
U拂:えと、液体の中の原子とかが、周りの温度に合わせて運動をして、
運動することで原子同士の摩擦みたいなのがあって、
それが熱になって温度を上げていくって感じだった気が・・します。
M尾:うんうん、ってことは、
さっきイオンと原子ってとっても近しいものって話したけど、
俺が言いたいことわかる?
U拂:温度によってイオンの状態が変わって、電位に差がでる・・?
M尾:正解! 電位に差がでると、pHにも影響するよね。
だから、今から温度補償設定っていって、
温度の変化による電位の変動をなるべく抑える設定をしていくよ。
U拂:おお・・・!はい!
M尾:本体の右側に、温度(℃)が表示されているとこがあると思うんだけど、
その左にATCって書いてある?MTCってかいてある?
U拂:ATCになってます。
M尾:じゃあ大丈夫。だけどMTCだった時のために、
ATCに変更する方法もやっておこうか。
① FANCTIONキーを押して、設定のメニューをだす
② ATC/MTCを選択し、SELECT/CLEARキーを押す
③ SELECT/CLEARキーでATCが点滅している状態にする
④ FANCTIONキーを2回おして測定画面にもどる
U拂:できました!
ATCとMTCはおそらく、オートとマニュアルの違いで、
すごく詳しければ別だけど、
基本的にはオートにしておいたほうが安心って感じですか?
M尾:うん。そんな感じ。
M尾:じゃあ次は、以前の校正データが残ってると、校正できない からそれを削除しよう。
U拂:まめに校正しなおす必要があるということですね。
M尾:うん、ちなみに、校正されているかどうかは画面中央のビーカーの画面でわかるよ。
削除の方法は
① CALキーをピッピッと2回音がするまで長押し
② CALマークが点滅してる状態でSELECT/CLEARキーを押す
③ 画面から校正マークが消えたら完了
U拂:できました!
M尾:よし、あとは電極の洗浄をして校正だ!
U拂:はい!
M尾:洗浄の方法は、
① 保護キャップを取る
② ビーカーに入れた純水に浸漬して揺り動かす。
③ ティッシュペーパー等で軽く水滴をふき取る
U拂:完了です。ついに校正ですね!
M尾:うん。じゃあ続けて校正してくよ。
まずは中性のpH7の基準を決めるために、
pH6.86標準液でゼロ校正からやっていこう。
方法は、
① 内部液補充口のゴム栓を開ける。
② 電極を標準液に浸漬し、軽く揺り動かして空気を抜く。
③ CALキーをピッピッと2回音がするまで押す(校正開始)
④ CALマークが消え、ビーカーのマークが本体に表示されたら終了
U拂:できました!
M尾:よし、これで1点目。
今回は2点目をpH4でやるんだけど、
2点校正の場合、一般的に1点が6.86標準液で、
もう1点はpH4か、pH9かを使うんだ。
ただ、レンタルしていただく際には、
レンタル品の中についてくる標準液は、pH6.86とpH4.01の標準液のみだから気を付けてね。
U拂:はい、わかりました!
方法は1点目も2点目も同じですか?
M尾:うん、同じ。
U拂:なら、時間もそんなにかからないし、
とても簡単なのでレンタルが初めてでも戸惑うことは多くなさそうですね!
M尾:うん、そうだね!
M尾:そしたら、今校正したデータを確認しようか。
U拂:はい!
M尾:方法は、
① FUNCTIONキーを押す
② DATAを選択し、SELECT/CLEARキーを押す
③ CALキーを押す。
すると、校正した日付と時間と、何点校正したかが確認できるよ。
さらに、SELECT/CLEARキーで表示する画面を切り替えられるよ。
単位がVのものは、それぞれの標準液ごとの起電力値。
さっき、電位って呼んでいたものだね。
それと、%で表示されているものがスロープって言われるもので、
このポータブルpH計HM-20Pがどれだけ標準液のpHを
正しく認識しているかどうかの指標なんだって。
これを詳しく説明すると、演算とか難しい計算の話になるからしないけど、
だいたいそういうものだって思っといてね。
U拂:やっぱり突き詰めると難しいですね・・・。
でもなんとなくわかってきました!
基本的な校正の仕方は難しくないし、
このポータブルpH計HM-20P自体は結構簡単に操作ができる気がします!
U拂:ところでM尾さん、そろそろお時間が。
M尾:本当だ、そろそろ出なきゃいけないね。
長くなっちゃったし、取扱説明のほうは次やろうか。
U拂:はい!ありがとうございました!
お気をつけていってらっしゃい!
M尾:はーい。
取扱説明編に続く・・・。
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